サウナで精子減少。3論文とも水風呂・外気浴していない件について

巷で騒がれている「サウナって金玉 / 精子に良く無いらしいよ?」問題。

サウナ好きの私にはとてもショックな問題すぎたので徹底的に漁ってみた所、どうやら「冷やしたら問題ないんじゃね?」という疑惑が出てきたのでご説明します。

CONCLUSION 結論

サウナに入ると、熱が陰嚢(いんのう / 金玉)に与える影響で精子の量・質に可逆的(時間が経つともとに戻る)影響が出る。 しかし、研究では「水風呂・外気浴」は行われておらず、陰嚢を冷やす場合の結果は示されていない。 陰嚢を冷却すると最低でも2倍濃度が改善した論文があり、2000年前後では世界で最もサウナに入るフィンランド人の精子の質は日本人よりも1.47倍以上多かった。 つまり「正しいサウナの入り方」を行うことで回避できる可能性がある。

ということです。

実は「熱と金玉・精子」の研究自体は1960年台より行われており、「熱が精子の質に悪影響がある」事は前々から分かっていた事のようです。

そのため熱の塊であるサウナは精子によろしくないという事ですね。

全体を要約すると

SUMMARY 要約

  • 陰嚢が温められると、精子を作るパフォーマンスが下がる
  • 具体的には体温よりも-2℃が最も良い状態
  • 良い状態よりも1℃高いと精子濃度が40%下がった研究もある
  • 問題となったサウナの研究では「サウナに入るだけ」なため、そらそうやろ的な感じがある
  • 他3論文も「サウナのみ」で行われている。なんでやねん。
  • しかも3論文合わせても、被験者はたったの23人。
  • その上、妊娠可能性や運動性について不明。
  • とはいえ熱が精子に影響がある事は確かです。しかしそこまで気にする必要はないかも。
  • 理由1 : サウナの歴史は原始の時代からあり、世界各国で利用されてきた。なのに人類は増えている。
  • 理由2 : 湯に浸かる日本のお風呂文化は少なくとも300年以上。当然これも熱なので精子に影響があるはずだがここまで人口は増えた。
  • 理由3 : フィンランド人の精子は日本人よりも1.47倍以上多かった。2000年前後の時に測定。
  • 理由4 : そのフィンランド人の精子は1980年代より減少傾向にある。その減少傾向にあるフィンランド人ですら日本の1.47倍。⇨858人の男性を調査
  • 理由5 : 陰嚢を冷やす事で精子濃度が増える研究が多くある。不妊治療の一環としても使われている。
  • そのため「そこまで気にする必要無し。気になるなら水風呂必須。」
  • ただし、水風呂ありのサウナ論文はないため、水風呂に入ればセーフかどうかは分からない。
  • ちなみに世界的に男性の精子の量・質は減少傾向にある。環境要因が原因そうだが特定には至っていない
  • 1993年以来、ヨーロッパ、北米、オーストラリア、ニュージーランドの男性の精子の数は毎年1.6%の割合で減少。
  • しかし、調査方法の欠陥や地域地域による問題などもあるため正確とはいえないと言う反論もある。
  • つまり「世界中の学者が束になっても、いまだに精子の事は正確にわからない」と言うこと。なのでサウナひとつでどうこうなる問題でもない。
  • どうしても精子が気になる方は「陰嚢にとって良い行動を取り、悪い行動を避ける」べき
  • 一言で言うと「ノーパンで陰嚢冷やしながら寝て、ナッツと魚介類を多くとり、健康的な生活と運動をする。緩めのパンツを履いて、電子機器はポケットに入れない」です。

疑問に思うのは

  • なぜ結果が分かりきってそうな事をわざわざ研究したのか
  • なぜ水風呂・外気浴には入らないのか
  • なぜ水風呂ありきのサウナの研究・論文はないのか
  • そして2021年現在、わざわざ「1984年のわずか5人の研究」から「サウナが精子に悪い」の一部の情報をだけ引っ張り出してくるのか
  • これを広めた奴は一体何がしたいのか。サウナの印象操作?

うーん謎です。

結論としては以上です! ここから先は一つ一つ詳しく説明していきますね。より詳しく知りたい方はご覧ください。

  1. 問題となった論文。1984年 / 5人の被験者を対象にした35年前の研究。
  2. The Effect of a Single Sauna Exposure on Spermatozoa
  3. では他の論文はどうか?2つのサウナ曝露に関する論文。⇨ これらを合わせても被験者23人…
    1. 1998年12月 / 被験者 8人 / タイ / マヒドール大学
  4. Effects of sauna on sperm movement characteristics of normal men measured by computer-assisted sperm analysis
    1. 2013年4月/10人 / イタリア/パドヴァ大学
  5. Seminal and molecular evidence that sauna exposure affects human spermatogenesis
    1. 2002年5月, Reproductive Toxicology Pages 215-221 / Niels Henrik / デンマーク / Aarhus University Hospital
  6. Impact of diurnal scrotal temperature on semen quality
  7. じゃあこれは嘘だっていうのか?⇨嘘ではないです。しかし、これを鵜呑みにはできない理由が4つあります。
    1. 理由1 : サウナ(蒸気風呂)の歴史は原始時代からあり、日本人の場合は少なくとも7世紀ごろ・1200年以上前から風呂に入り続けている。
    2. 理由2 : 2006年の研究で、フィンランド人男性の精子は5カ国の中で最も多く、日本人の1.47倍あった(2006年時点)
  8. フィンランドの精子の数は日本の1.47倍
      1. ちょっと脱線。「へぇ〜そうなんだぁ〜」と鵜呑みにしそうになった方。危険です。
      2. こちらが元になった論文です。30歳前後のフィンランド人は超元気。しかし若者の精子濃度はフィンランドですら減っている。⇨ サウナがどうこうとかではない。
  9. Semen quality in the 21st century
    1. 理由3 : 仮に体温や熱が深刻な問題の場合、スポーツをしている方、風呂に浸かる日本人 は他の人種と比べてかなり精子が少ないはず
    2. 理由4 : 多くの研究で陰嚢を冷やす事で精子濃度を増やし、不妊活動にも役立っている。⇨被験者計70人 / 論文2選
  10. Scrotal Hypothermia and the Infertile Man
  11. Improvement of semen quality by nocturnal scrotal cooling and moderate behavioural change to reduce genital heat stress in men with oligoasthenoteratozoospermia
    1. 自らの不妊経験をもとに開発した陰嚢冷却パンツ「Snowball underwear」
  12. Male Infertility and Scrotal Temperature: A selection of the medical literature
  13. ここまでまとめ : 熱・温度は影響する。しかしそんなに心配するものではないし、水風呂などで冷却できれば問題なさそう。
  14. サウナは大好きだし入りたいけどやっぱり気になる。何か対策はないのか?⇨すぐに出来る3つの対策。あります。
    1. 対策① : サウナに入るときに
    2. 対策② : 普段の生活に取り入れる3つの事 ⇨ サバ缶とナッツを食べつつ、8時間爆睡 + 健康的な生活を送る。
      1. サバ缶を食べる or フィッシュオイルを積極的に取る
  15. Tina Kold Jensen et al.(2019)Associations of Fish Oil Supplement Use With Testicular Function in Young Me
      1. ナッツ類を毎日60g食べる
  16. Effect of nut consumption on semen quality and functionality in healthy men consuming a Western-style diet
      1. 当たり前だが最も効果的。8時間睡眠で健康的な食事・運動を心がける。
    1. 対策③ : 精子に悪いとされている行動4つを避ける。⇨ジュース飲みながらスマホばっかいじらずしっかり寝る。
      1. 砂糖が入っている液体を飲まない。⇨妊娠率が33%も低下
  17. Intake of Sugar-sweetened Beverages and Fecundability in a North American Preconception Cohort
      1. スマホの使用しすぎは避け、夜間はなるべく触らないようにする。⇨ 精子の運動性 / 濃度が下がる。
  18. Exposure by males to light emitted from media devices at night is linked with decline of sperm quality and correlated with sleep quality measures
      1. 8時間前後の睡眠を取る。⇨ 6時間未満の場合–40%下がった事例
  19. Male sleep duration and fecundability in a North American preconception cohort study
      1. 陰嚢を温めすぎない。座り仕事、スキニージーンズ、スパッツなどに注意する。 ⇨ 1℃の違いで40%精子濃度が下がった。
  20. Impact of diurnal scrotal temperature on semen quality
  21. 最後に余談 : 欧州や北米、オーストラリア、ニュージーランドで精子の数が1973年以来、60%近く急減 ⇨ ただし反論もあり、未だ正確な事はわかっていない。つまり気にしなくて良し。
  22. 精子の数が減りつつある。それは本当に生殖の危機か
    1. じゃあサウナって何なの?なんで入るの?⇨精子に悪影響なのは間違いないが、気持ちいいから + 人体にとって温冷効果が凄まじいから。

問題となった論文。1984年 / 5人の被験者を対象にした35年前の研究。

5人の被験者を対象にした30年以上前の研究です。詳しく見たい方引用から直リンクでお読みください。

ご覧の通り

  • 水風呂はなし
  • 外気浴もなし
  • 被験者は5人のみ

となっています。

これだけではかなり「確証」が薄い気がするのですがこれが話題になってしまっているのが現状です。

では他の論文はどうか?2つのサウナ曝露に関する論文。⇨ これらを合わせても被験者23人…

1998年12月 / 被験者 8人 / タイ / マヒドール大学

2013年4月/10人 / イタリア/パドヴァ大学

2002年5月, Reproductive Toxicology Pages 215-221 / Niels Henrik / デンマーク / Aarhus University Hospital

こちらはサウナではなく、陰嚢を温めるとどうなるかの研究です。

いかがでしょう。

うーん全部足してもかなり少ない被験者だと思います。

じゃあこれは嘘だっていうのか?⇨嘘ではないです。しかし、これを鵜呑みにはできない理由が4つあります。

被験者が少なかろうが古かろうが、実験の結果は本物でしょう。

ただし、それを裏付けるにはより他の根拠や研究が必要ということです。

これは個人的な意見ですが「これを信じるには根拠が薄い」と思っています。理由は以下4つです。

  1. サウナ(蒸気・石風呂)の歴史は原始時代からあり、日本人の場合は少なくとも7世紀からサウナに入り続けている。
  2. 2006年の研究で、30歳前後のフィンランド人男性の精子は世界で最も多く、日本人の1.47倍あった(2006年時点)
  3. 仮に体温や高熱が深刻な問題の場合、スポーツをしている方、風呂に浸かる日本人 は他と比べてかなり精子が少ないはず
  4. 多くの研究で陰嚢を冷やす事で精子濃度を増やし、不妊活動にも役立っている。

一つずつ見ていきましょう。

理由1 : サウナ(蒸気風呂)の歴史は原始時代からあり、日本人の場合は少なくとも7世紀ごろ・1200年以上前から風呂に入り続けている。

サウナの元となるお風呂「蒸気風呂 / 石風呂」。

あっつい熱した石に水をかけて、そこから出る上記で体を綺麗にする入浴法です。

入浴というよりはどちらかというと「儀式」みたいな役割があったのですが、サウナはかなり昔から人類との付き合いが長いのです。

石器時代の一番原始的なサウナ、テントサウナに近い形状をしている。掘った穴の中に木で骨組みを組み立てて動物の皮などでカバーするといったものである。熱した石積みストーブというものがあって蒸気を作るた めに水を投入し温度や湿度を調整するなど、ロウリュウの原型となるものも存在していた。石器時代はフィン人が各地を転々と狩猟しながら移動している時代であり、組みやすくばらしやすいこのタイプのサウナが使われていた。
引用 : サウナ – Wikipedia

これが日本だけでなく世界各国であり

  • 🇮🇷イスラム : ハマム
  • ネィティブアメリカン : 発汗ロッジ
  • 🇬🇷ギリシャ・ローマ : ローマ式浴場 / ラコニクム
  • 🇷🇺ロシア : バーニャ
  • 🇫🇮フィンランド : サウナ
  • 🇲🇽メキシコ : テマスカル
  • 🇰🇵🇰🇷朝鮮半島 : 汗蒸 (ハンジュン)

発見時期にばらつきはあれど、かなり昔からサウナは人間と共存していました。

つまり、人類はだいぶ前からサウナとお付き合いしていたわけですが、

その歴史がたった十数年と23人の結果で悪に…???? 

原始からサウナに入っていてここまで繁栄したんだから、そんなに深刻な影響ではないんじゃないか?ということです。

現にスーパーサウナ大国フィンランドでは…

理由2 : 2006年の研究で、フィンランド人男性の精子は5カ国の中で最も多く、日本人の1.47倍あった(2006年時点)

ご覧の通りフィンランド人の精子はすこぶる元気のようです。

もし本当にサウナが精子にとって悪影響であるとすればおかしい事になってしまいますよね。

正しく言うと「正しいサウナの入り方」をした場合はその限りではないのでは?という事です。

これが「サウナに入ると精子に悪影響とは一概に言えない」理由の一つです…が。

ちょっと脱線。「へぇ〜そうなんだぁ〜」と鵜呑みにしそうになった方。危険です。

上を見て信じそうになった方は要注意です。

  • 引用元のサイト/論文/内容を見ていない
  • 引用元の情報が一切無いのに不思議に思わなかった

のどちらかに当てはまっていないでしょうか?

別に調べる必要は全くないのですが、調べないのであれば「簡単に信じてはいけない」という事です。

今回の「サウナは精子に悪い問題」も、中身をあまり確認しない人が情報を鵜呑みにしているように見えます。ご注意ください。

この記事、フェイクではないのですが

  • どれだけ調べても「Newsポストセブン」の1記事しか出てこない
  • 論文 / データの引用元紹介 + 元リンクがない

そのため「適当に書いただけ」の可能性も十分にありました。

引用ぐらい付けろよって話ですよ全く。

幸い、英語で調べたところそれっぽい記事が出てきたため「フェイクではない」ようです。

こちらが元になった論文です。30歳前後のフィンランド人は超元気。しかし若者の精子濃度はフィンランドですら減っている。⇨ サウナがどうこうとかではない。

有料のため詳細は見れず、スライドと概要しか見れません。ポイントをまとめると以下です。

ポイントは「日本もフィンランドも若者の精子濃度は減少しており、30歳前後の男性と比較すると、両国とも35~55%も低い。」という事です。

もしサウナが深刻な影響を与えるものであればフィンランド人の精子は枯渇状態ですがそうではありません。

逆に増えるのか?と言われると、30歳前後のフィンランド人は確かに1.47倍日本人より多いですが、逆に2000年前後の若者の比較では日本の方が多いです。

うーん謎ですね。

ここで言えるのは「なぜそうなったかはわからないが、サウナは特に関係がなさそう。ただし温冷の影響は確実にある」と言うことです。

「30歳前後の男性の夏と冬の精子濃度」がわかりやすく、寒い環境だと精子濃度は増えているようです。

それもあってなのか「北海道」と最も暑い「大阪」では約25%も濃度の違いがあるようです。

理由3 : 仮に体温や熱が深刻な問題の場合、スポーツをしている方、風呂に浸かる日本人 は他の人種と比べてかなり精子が少ないはず

こちらは論文がないので憶測に過ぎません。

しかし、熱が影響である場合「湯船」も同じロジックになります。

  • 38 ~ 40度のお湯に15分前後浸かると、サウナ1回(15分)に入ったのと同等の深部体温になる (体だけ)
  • 湯船に浸かるのはほぼ日本人だけの文化
  • 日本風呂の歴史は6世紀から始まり、17世紀にはかなり普及していた
  • つまり最低でも300年以上は風呂に浸かりまくっている

日本人やば過ぎません?

精子きっとカラカラになってますよね。もし熱で全てがダメになるなら。

仮に風呂でなくとも有酸素運動の長時間動くスポーツも体をかなり熱くします。

スポーツ活動時にはどのくらいの水分を失うのでしょう?競技や季節、運動量、その時の体調、個人差などはありますが、2リットルを超えるような汗をかくこともあります。

引用 : スポーツ活動中にどれくらいの水分を失うか? – 大塚製薬

  • 野球やサッカー・陸上競技などは2.5時間で1,800 ~ 2,700g汗をかく
  • サウナは平均的に8 ~ 15分で 300 ~ 500g。3回入れば1,500g汗をかく

汗をかくというのは、人間にとっても最も重要な冷却機能です。

スポーツなどで汗が大量に出るという事はそれだけ体が高温になっているという事になります。

当然ですが夏場はもっと大量の汗が出るため、サウナを遥かに上回る汗の量になります。

「暑さが精子を悪くする」のは間違いありませんが、野球選手は子供が出来にくい、日本は他国と比べて妊娠率が異常に低いなんて事はありません。

理由4 : 多くの研究で陰嚢を冷やす事で精子濃度を増やし、不妊活動にも役立っている。⇨被験者計70人 / 論文2選

健常者ではないのが残念ですが、参考になるかと思います。

アイスパックや空気で冷やした場合、最も効果がわかりやすかった2つを紹介しました。

要するに「サウナだけではなく、水風呂と合わせる事で改善できるのでは?」という事です。

自らの不妊経験をもとに開発した陰嚢冷却パンツ「Snowball underwear」

引用 : snowballsunderwear.com

アメリカ バージニア州にある会社で、William Leeさんが開発された商品です。
見たまんま金玉を冷却するためのパンツです。

なかなか子供ができず、2年間にも及ぶ不妊治療と様々な医者を尋ねた結果、ウィリアムさん夫妻は「おそらく子供は作れないだろう」と医者から判断されたようです。

あまりにもショックで自身で色々と研究したところ「男性側に問題があり、冷却する事で精子の質を改善することができるのではないか」ということにたどり着いたそうです。

「不妊の原因は男性にもある」と言うのは今ではそこそこ普通ですが、10年前まではあまり一般的ではなく基本不妊は「女性側の問題」と考えられていたそう。

そんな中このパンツを開発しつつ金玉を冷却し続け、その一年後かわいい女の子を授かったそうです。

これが本当かどうかは実際にお会いしたこともないのでわかりません。
しかし、医学的・科学的な根拠に基付いて開発されているため「陰嚢を冷却すると精子の質を改善する」と言うことは簡単に疑うことはできません。

上記で紹介した以外に29の論文やレビューがウィリアムさんによってまとめられています。

気になる方はどうぞご覧ください!

ここまでまとめ : 熱・温度は影響する。しかしそんなに心配するものではないし、水風呂などで冷却できれば問題なさそう。

  1. そもそも3論文の結果は「23人の被験者で行った結果、一時的に精子に異常が出る。時間が経てば戻る」。
  2. サウナ(蒸気風呂)の歴史は原始時代からあり、日本人の場合は少なくとも17世紀から風呂に入り続けている。
  3. 2006年の研究で、フィンランド人男性の精子はとても多く、日本人の1.47倍あった(2006年時点)
  4. 仮に体温や高熱が原因の場合、スポーツをしている方、風呂に浸かる日本人は他の人種と比べてかなり精子が少ないはず。しかしそうではない
  5. 多くの研究で陰嚢を冷やす事で精子濃度を増やし、不妊活動にも役立っている。

これら4つの理由からそこまで心配する必要がないという事がお分かりいただけたかと思います。

サウナは大好きだし入りたいけどやっぱり気になる。何か対策はないのか?⇨すぐに出来る3つの対策。あります。

残念ながら「サウナと水風呂・外気浴ありの場合」の論文はまだ無いため「サウナ後の水風呂」の効果の程を証明する事はできません。

しかし「暑さ」が関連している以上、要は「局部が熱くならなければ良い」という話は的を得ているかと思います。

なので、以下3つの対策が有効だと考えられます。

対策① : サウナに入るときに

  • 局部周りだけ冷やしタオルなどで覆う
  • サウナの後は水風呂・外気浴で冷却する

を行いましょう。そうです。包むのです。

効果は証明できませんが

  • サウナと水風呂はそもそも正しいサウナの入り方
  • フィンランドでも習慣的に水風呂に入る。そんなフィンランド人の精液量は日本人の1.47倍
  • フィンランドサウナの歴史は2,000年以上
  • 平熱よりも-2℃下げると陰嚢のパフォーマンスが上がる

のため、何もしないより効果はあるでしょう。人類の叡智を信じましょう!

対策② : 普段の生活に取り入れる3つの事 ⇨ サバ缶とナッツを食べつつ、8時間爆睡 + 健康的な生活を送る。

サバ缶を食べる or フィッシュオイルを積極的に取る

ナッツ類を毎日60g食べる

当たり前だが最も効果的。8時間睡眠で健康的な食事・運動を心がける。

健康に近道はありません。

  • 正常なBMI値
  • 健康的な食事
  • 規則正しい生活
  • 適度な運動
  • 十分な睡眠時間と質
  • 自然と触れる時間を持つ

もう耳にタコとかイカが出来るぐらい聴き慣れた物たちですが、これに勝るものはありません。

逆を言えば、これらさえ出来ればそこそこ平均以上の健康が手に入るわけです。

しかし、これらを怠るとどうなるかと言いますと…

対策③ : 精子に悪いとされている行動4つを避ける。⇨ジュース飲みながらスマホばっかいじらずしっかり寝る。

砂糖が入っている液体を飲まない。⇨妊娠率が33%も低下

ジュースやエナジードリンクなどの「砂糖が大量に入っている飲み物」が該当します。

スマホの使用しすぎは避け、夜間はなるべく触らないようにする。⇨ 精子の運動性 / 濃度が下がる。

8時間前後の睡眠を取る。⇨ 6時間未満の場合–40%下がった事例

陰嚢を温めすぎない。座り仕事、スキニージーンズ、スパッツなどに注意する。 ⇨ 1℃の違いで40%精子濃度が下がった。

局部を冷やしてナッツ・魚介類を食べて、ゆとりのあるパンツで過ごし、水を出来るだけ飲んでノーパンでしっかり寝る ですね!

これらを行うことでサウナの熱で弱る精子を少しでも守る事が出来ると思います。

陰嚢周りを温めすぎない。冷やせるときは体温より-2℃を目指して極力冷やす。

最後に余談 : 欧州や北米、オーストラリア、ニュージーランドで精子の数が1973年以来、60%近く急減 ⇨ ただし反論もあり、未だ正確な事はわかっていない。つまり気にしなくて良し。

こちらで伝えたいのは「学者が束になっても、未だに精子のことは正確に測りきれていない」と言うことです。

いろんな要因で変わり、時期でも地域でも変わってしまう。その上精子の数が増えたとて妊娠率に影響があるわけでもない。

そのため「熱が精子に悪影響」なのは間違いないとして、「たった23人の研究を鵜呑みにする」なんてかなりお門違いなのがわかります。

じゃあサウナって何なの?なんで入るの?⇨精子に悪影響なのは間違いないが、気持ちいいから + 人体にとって温冷効果が凄まじいから。

サウナの良い点はまさに「熱い冷たいリラックス」にあるわけです。

温冷による緊張と緩和が

  • 脳 / 脳内物質
  • 神経系
  • 血管
  • 内臓
  • ミトコンドリア
  • 精神 / メンタル

などなど人体への影響が多くあります。

もちろんデメリットも人によってはありますが、それを凌駕するメリットがあるため歴史上長く存在しているのです。

今後の記事ではこれらを一つ一つ細かく説明していきます。

デメリットを知った上でサウナのメリットを最大限受け取りましょう。

 

以上です!最後まで見ていただきありがとうございました。

間違いなどご指摘があればどしどしお願いいたします!

より正しい情報発信に役立てていきます。